2024/04/24
2024/06/26
クレジットヒストリ(クレヒス)とは?登録される内容や与える影響・信用を回復する方法を解説
「クレジットヒストリってどういう意味?」「自分のクレジットヒストリに傷が付いているか不安で確認したい」といった悩みはありませんか?
クレヒスは、個人のクレジットカードやローンに関する重要な情報で、あなたのマネープランに大きな影響を与える可能性があります。
本記事では、クレヒスの概要や良いクレヒスと悪いクレヒスの違い、クレヒスを積み重ねる方法を解説します。
自分のクレヒスの状態を知って今後のライフプランを描くためにも、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。
この記事でわかること
クレヒスとはなにか
「クレヒス」とは、クレジットヒストリの略称でクレジットカードやローンの利用履歴に関する情報のことです。
一般的に、クレジットカードの審査では、個人の支払能力を確認する目的でクレヒスが照会されます。
クレヒスには、カードやローンの契約に関する情報、支払状況や返済履歴、延滞や債務整理などの金融事故情報も登録されます。
クレヒスが登録される信用情報機関
信用情報機関とは、カード会社や消費者金融など、加盟する金融会社から提供される信用情報を管理・登録する機関のことです。
日本には、次の3つの信用情報機関があります。
信用情報機関 | 加盟する金融会社 |
---|---|
CIC(シー・アイ・シー) | クレジットカード会社,消費者金融会社 |
JICC(日本信用情報機構) | 主に消費者金融会社 |
KSC(全銀協) | 銀行や信用金庫など |
例えば、クレジットカードの契約をした場合、契約者本人の個人情報、契約内容情報がCICに登録されます。
3つの信用情報機関は、信用情報交流ネットワークで結ばれており、ユーザーの滞納履歴や支払いなどの信用情報を全て共有しています。
クレヒスに登録される期間
クレヒスに登録される期間は、各信用情報機関によって設定されています。
各機関は登録される期間について一部の情報しか公開していません。
また、保持される情報の種類によって期間が異なるため、具体的に「いつまで」と断定はできません。
一方、クレジットカードの使用状況や返済状況、支払いの遅延に関する情報に関しては、3つの主要な信用情報機関が共通して「契約中および契約終了後5年以内」と公開しています。
情報の保存期間が経過すると、削除されるため、過去に支払い遅延などで損なわれたクレヒスも、5年経過すれば回復します。
良いクレヒス/悪いクレヒスが与える影響
信用情報機関は、契約者の事故情報といった否定的な情報だけでなく、滞りなく料金が支払われているなどの肯定的な情報も全て記録しています。
クレヒスには、「良いクレヒス」と「悪いクレヒス」という状態があり、それぞれ以下の情報のことを指します。
クレヒスの種類 | 状態 | 与える影響 |
---|---|---|
良いクレヒス | 毎月滞りなく支払いをしている | カード審査や住宅ローンの審査が通りやすい |
悪いクレヒス | 支払いの遅延がある | カード審査や住宅ローンの審査が通りにくい |
ここでは、良いクレヒス・悪いクレヒスについて深堀りしていきます。
良いクレヒス
良いクレヒスとは、クレジットカードやローンの支払い遅れがなく、信用を積み重ねている状態を指します。
つまり、カード決済や借入を行い、返済を延滞することなく行えば、良いクレヒスが積み上がっていきます。
将来的に大きなローンを組む予定がある方は、良いクレヒスの状態を維持してください。
悪いクレヒス
悪いクレヒスとは、以下のような状態を指します。
- 長期間にわたる延滞がある
- 複数回にわたって延滞をしている
- 債務整理をしている
一般的に、悪いクレヒスが積み上がると、クレジットカードやローン契約時の審査で不利になってしまいます。
特に、長期の滞納や債務整理は、完済してから5年間は記録が残るため、良いクレヒスに戻すのは容易ではありません。
将来的にクレジットカードの契約やローンを組む予定がある方は、期日までにしっかりと返済し、クレヒスに傷がつかないようにしてください。
良いクレヒスを積み重ねて信用を回復する方法
この章では、クレヒスを積み重ねる方法を2つ紹介します。
- 定期的にクレジットカードを長期で利用する
- クレジットカードやローンの支払いを延滞を避ける
どちらもクレヒスに傷を付けないためには必須なので、チェックしておきましょう。
定期的にクレジットカードを長期で利用する
クレジットカードを長期にわたって定期的に使用することは、良いクレヒスを構築する有効策です。
長期間にわたる安定した使用は、信頼できる返済能力があると見なされる傾向にあります。
公共料金や保険料の支払い、日常の買い物をクレジットカードで行い、定期的に利用することで、良いクレヒスを育てることができます。
しかし定期的な利用があっても、一度の延滞がクレヒスに悪影響を及ぼすため、支払いの遅れには特に注意しましょう。
クレジットカードやローンの支払いを延滞を避ける
クレジットカードやローンの支払いを延滞しないことは、良いクレヒスを築く基本です。
支払いを一度でも延滞すると、クレヒスに傷が付きます。遅延の情報は5年後に消去されますが、5年間はローンの審査などで不利な影響を受け続けるため、延滞は避けましょう。
また、携帯電話の分割払いや奨学金の返済を延滞した場合も、同様にクレヒスに影響を及ぼすので注意が必要です。
自分でクレヒスを確認する方法
自分のクレヒスの状態を調べるには、信用情報機関へ問い合わせて「登録情報の開示請求」を行います。
各信用情報機関で開示請求をする時の申込み方法、費用は以下のとおりです。
信用情報機関 | 申込方法 | 費用 | ページURL |
CIC | ネット、郵送、窓口 | 500円~/1件 | https://www.cic.co.jp/mydata/index.html |
JICC | スマホアプリ、郵送、窓口 | 1,000円~/1件 | https://www.jicc.co.jp/kaiji/procedure/mobile/index.html |
KSC | 郵送 | 1,100円~/1件 | https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/open/ |
3つの信用情報機関のうち、CICはネット申し込みをしたその日のうちに情報開示されます。
クレヒスに関するQ&A
-
Q.
デビッドカードを利用した場合もクレヒスに反映されますか?
A.デビットカードはクレヒスに反映されません。クレヒスは「借金の記録」を扱うものであり、自分の銀行口座から即時に引き落とされるデビットカードの取引には影響しません。
ただしデビットカードでの支払いに関連して、口座の残高不足が続く場合、JICCに登録されることがあります。デビットカードを使用する際は、常に口座の残高を確認し、不足が発生しないようにしましょう。
-
Q.
クレヒスの「スーパーホワイト」の意味を教えてください
A.「スーパーホワイト」とは、クレジットカードやローンを利用したことがないため、クレヒスに情報がない状態を指します。スーパーホワイトでは審査に通りにくく、特に30代以上の場合、金融事故と誤解されるリスクがあります。若いうちからクレヒスを育てましょう。
-
Q.
一度滞納して傷が付いたクレヒスを回復するには?
A.早期に債務の滞納状態を解消してください。一日も早くクレヒスを回復するには、早期に債務の滞納状態を立て直し、完済を目指してください。ただし、事故情報の登録期間を短くして、信用情報の回復を早めようとすることはできません。
クレジットカード現金化はクレヒスに影響なし
クレヒスに傷を付けないためには、クレジットカードを適度に利用し、毎月決まった日に代金を確実に支払うことがポイントです。
これにより、クレヒスが築かれ、将来の審査で有利に働きます。
計画的に支払いを行えば、クレヒスについて心配する必要はありません。もしクレヒスの現状がわからない場合は、まず各機関に問い合わせをしてみましょう。
すぐに現金が必要になった場合の手段のひとつとして、クレジットカード現金化があります。
クレヒスに仮に傷が付いていたとしても、クレジットカード現金化をする上での障害にはなりません。
将来のことを考え、良いクレヒスを築き、クレジット会社から信用を得ておきましょう。
Recommend
クレジットカード現金化のおすすめ業者
Search